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「ライフサイクル投資術」を実践!コストで選ぶならレバナスは外すかも

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FIREを目指す会社員1

「ライフサイクル投資術」を読んでレバレッジを効かせた株式投資に興味が出た!

FIREを目指す会社員2

数年前に話題になったレバレッジ型の投資信託/ETF(レバナス)が良さそうだけど実際どうなの?

こんな疑問に答えます。

結論は、ずばり「レバレッジ型の投資信託やETFも良いけどCFD取引の方がコストが低い」です。

レバレッジ型の投資信託やETFは数年前に話題になり、現在でもさまざまな商品が出ています。

なかでも米国の代表的な株式指数であるNASDAQ100に対して2倍の値動きを取る、通称「レバナス」が代表的。

先物取引やオプション取引のように自分でレバレッジをかける必要がないので、簡単運用できるのが特徴です。

上手く活用すれば効率よく資産を増やすことが出来そう。

しかし、実際に投資する際にはメリット・デメリットを良く理解することが大切!

コストの観点では「CFD取引」の方がより低コストでレバレッジ投資が可能なのでオススメです。

シャイボ

ライフサイクル投資術の投資戦略を実践してみましょう!

実際に投資を行う際にはさまざまなリスクを正しく認識したうえで、自分自身の判断と責任に基づいて行なうようにして下さい。投資は自己責任でお願いします!

レバレッジ型投資信託/ETF(通称レバナス)は使えるか?

レバレッジ型投資信託/ETF(通称レバナス)は使えるか?

レバレッジを効かせた投資手段の1つとして、いわゆる「レバナス」を活用するのもアリだと思います。

レバナスなら、自分でレバレッジをかける必要が無く運用が簡単。

本業が忙しい会社員が簡単にレバレッジ投資を実践したい場合には、選択肢に入れても良いかもしれません。

ただし、メリット・デメリットをよく理解した上で投資することが大切です!

レバナスのメリット:運用が簡単

レバナスをはじめレバレッジ型の投資信託/ETFのメリットは何といっても運用が簡単なこと。

投資信託やETFが2~3倍のレバレッジをかけてくれるので、先物取引やオプション取引のように自分でレバレッジをかける必要がありません。

投資信託やETFを買えば、それで終了です。

レバナスのデメリット①:コスト(信託報酬)が高い

デメリットの1つは、レバレッジ型の投資信託/ETFのコストが高いことです。

大体、レバレッジのかかっていない商品に比べて2倍程度信託報酬が高くなっています

NASDAQ100指数に連動した通常の投資信託(レバレッジ1倍)とレバレッジ型を比較してみると、次の通り。

レバレッジ信託報酬[%]
iFreeNEXT NASDAQ100インデックスなし(1倍)0.495
iFreeレバレッジ NASDAQ100あり(2倍)0.99

借り入れ分のコストと考えれば2倍のコストでも安いと考えられなくも無いですが、長期で運用するならコストは低い方が嬉しいもの。

レバナスのデメリット②:逓減リスクがある

レバレッジ型の投資信託/ETFは特定の株価指数に連動することを目指した商品です。

株価指数の値動きに対してレバレッジ倍の値動きを日次(1日)で達成するように運用されています。

そのため、1日単位で見ればレバレッジ倍の値動きになりますが、2日以上の期間ではぴったりレバレッジ倍にならない可能性が出てきます。

例1:指数が1日目「下落」→2日目「上昇」した場合

1日単位での値動き1日目2日目
指数-20%+25%
レバレッジ指数-40%+50%
基準日からの値動き1日目2日目
指数-20%0%
レバレッジ指数-40%-10%
例1:指数が1日目「下落」→2日目「上昇」した場合

例2:指数が1日目「上昇」→2日目「下落」した場合

1日単位での値動き1日目2日目
指数+25%-20%
レバレッジ指数+50%-40%
基準日からの値動き1日目2日目
指数+25%0%
レバレッジ指数+50%-10%
例2:指数が1日目「上昇」→2日目「下落」した場合

例3:指数が1日目「上昇」→2日目「上昇」した場合

1日単位での値動き1日目2日目
指数+20%+25%
レバレッジ指数+40%+50%
基準日からの値動き1日目2日目
指数+20%+50%
レバレッジ指数+40%+110%
例3:指数が1日目「上昇」→2日目「上昇」した場合

例4:指数が1日目「下落」→2日目「下落」した場合

1日単位での値動き1日目2日目
指数-20%-25%
レバレッジ指数-40%-50%
基準日からの値動き1日目2日目
指数-20%-40%
レバレッジ指数-40%-70%
例4:指数が1日目「下落」→2日目「下落」した場合

単純上昇局面においてはレバレッジ倍以上の成績が期待でき、また単純下落局面では下落幅を2倍未満に抑える働きがあります。

一方で、指標とする株価指数が上下動を繰り返すボックス圏で推移するときはレバレッジ型の投資信託/ETFは減価してしまいます。

金融庁のHPでも注意喚起されています。

レバレッジ型の投資信託/ETFはボックス圏で推移するときは減価する

レバレッジ型の投資信託/ETFは、株価がどんな道筋をたどるかで運用成績が変わってきます!

米国の株式指数は今後も長期的には上昇していくことが期待されますが、どのように推移していくかは正直誰にも分かりません。

レバレッジ型の投資信託/ETFを購入する際には、逓減リスクがある点もきちんと把握しておくことが大切。

シャイボ

レバレッジ型の投資信託/ETFはメリット・デメリットをよく理解した上で投資するようにして下さい。

投資信託/ETFとCFD取引のコスト比較

投資信託/ETFとCFD取引のコスト比較

レバナスをはじめレバレッジ型の投資信託/ETFは運用コストが比較的高く、株価がどんな道筋を辿るかで運用成績が左右する商品です。

より低コストで米国株式指数にレバレッジをかけて投資するなら「CFD取引」と言う手段もあります。

CFD(Contract for Difference):日本語では「差金決済取引」と言い、「差額だけのやり取りが発生する取引」のこと。

現物での受け渡しがなく、反対売買によって出た金額の差で決済する仕組みです。

FX取引も広い意味でCFD取引の1つです。

CFD取引では、様々な資産に投資することが可能です。

  • 株価指数(日本平均株価、NYダウ30、S&P500など)
  • 商品(金、原油など)
  • 為替(ドル、円など)
  • 個別株式

CFD取引の運用でかかるコストを投資信託やFTEと比較してみると、一目瞭然!

シャイボ

自分でレバレッジを調整するため多少の手間がかかりますが、それを惜しまないならCFD取引の方が長期投資に適していると思います。

CFD取引なら信託報酬がかからない

試しに、S&P500を対象として2倍のレバレッジをかけられる投資信託/ETFとCFD取引を比較してみました。(CFD取引はGMOクリック証券での取引を想定)

投資信託やETFでは販売手数料がかからないものが多いものの、保有期間中に1%弱の信託報酬が発生します。

一方、CFD取引では後程解説する「価格調整額」がかかるのみ。その他のコストは売買時のスプレッドのみです。

投資信託ETFCFD取引
銘柄iFreeレバレッジ S&P500(楽天証券)iFreeETF S&P500レバレッジ(楽天証券)米国S500(GMOクリック証券)
売買方法「買い」のみ買い/売り
(信用取引は「売り」も可)
買い/売り
取引時間1日1回証券取引所の取引時間中ほぼ24時間
売買手数料販売手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
証券会社による(楽天証券の「いちにち定額コース」なら約定代金100万円までは取引手数料は0円)取引手数料は無料(ただし、スプレッドあり)
運用コスト信託報酬:0.99%信託報酬:0.83%なし!(※)

※CFD取引では運用コストは発生しませんが、次の3つの調整額が発生します。(GMOクリック証券の場合)

  1. 価格調整額:参照原資産が先物のCFDに発生する調整額。CFDの参照原資産である先物の限月を乗り換えることによって、CFDの建玉に発生する評価損益を調整するためのもの。
  2. 権利調整額:参照原資産が株式等のCFDに発生する調整額。CFDの参照原資産の株式等において配当金・分配金の支払いやコーポレートアクションが行われた際に、株主が受け取ることができる権利をCFD保有者にも付与するためのもの。
  3. 金利調整額:参照原資産が株式等のCFDやスポットのCFDに発生する調整額。CFDのポジションを作る際の対価に発生する金利相当額で、CFDのポジションを翌営業日に持ち越した場合(オーバーナイトした場合)に発生するもの。

GMOクリック証券では、株価指数先物を参照原資産とした株価指数CFDには次のような銘柄があります。

  • 日本225(日経225先物)
  • 米国30(NYダウ先物)
  • 米国S500(S&P500先物)
  • 米国NQ100(E-mini NASDAQ100先物)
  • イギリス100(FTSE100先物)、など

上記のような株価指数CFDで発生する調整額は「価格調整額」のみ

参照原資産レバレッジ価格調整額金利調整額権利調整額
株価指数CFD株価指数先物10倍××
株価指数CFDETF10倍×
商品CFD金/銀スポット20倍×
商品CFD上記以外20倍××
バラエティCFDハイレバレッジ型ETF、ETN、REIT型ETF5倍×
バラエティCFDその他先物指数5倍××
株式CFD株式現物5倍×

「価格調整額」は先物の限月を乗り換える際に発生する利益や損失を調整するものなので、プラスにもマイナスにもなる可能性があります。

「価格調整額」はコストとは言えません。

ということで、CFD取引なら低コストでレバレッジを使った投資が可能です!

シャイボ

長期で持ち続けるなら、より低コストで運用できる「CFD取引」のほうが適していると思います。

まとめ

今回は、レバナスをはじめとしたレバレッジ型の投資信託/ETFについて解説しました。

  • レバナスは運用が簡単だが、コスト(信託報酬)が比較的高く逓減リスクがある。メリット・デメリットをよく理解した上で投資することが大切。
  • 「CFD取引」はレバレッジが使えて、しかも低コストで運用が可能。

ライフサイクル投資術を実践するなら、より低コストで運用が可能な「CFD取引」が良さそうです。

興味がある方は、ぜひ検討してみて下さい!

実際に投資を行う際にはさまざまなリスクを正しく認識したうえで、自分自身の判断と責任に基づいて行なうようにして下さい。投資は自己責任でお願いします!