持株会を活用して資産形成したいけど、後悔したくない!
持株会を実際にやっている人の意見を聞きたい!
こんな悩みに答えます。
結論は、ずばり「持株会を資産形成の1つとして活用してもいいけど分散投資を忘れずに」です。
持株会は、「”奨励金”がもらえる」「少額から自動積立できる」などメリットが盛りだくさん!
一方で、会社への依存度が高くなりやすいというデメリットもあります。
万が一、会社が倒産すれば職を無くす上に投資した資金も失ってしまいます…。
持株会で後悔しないためには、「分散投資」で自社への依存度を適切にコントロールすることが大切。
今回は持株会のメリット・デメリットも含めて、後悔しないためのポイントについて解説します。
「やってよかった」と感じられるように持株会を賢く活用しましょう!
それでは詳しく解説していきます。
実際に投資を行う際にはさまざまなリスクを正しく認識したうえで、自分自身の判断と責任に基づいて行なうようにして下さい。投資は自己責任でお願いします!
持株会とは?メリットとデメリットについて

持株会ってよく聞くけど、入ったほうがいいのかな?
そんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
特に会社で案内されると、なんとなく良さそう…と感じてしまいますよね。
でも、持株会は始める前に“メリット”と“デメリット”の両方をしっかり理解することがとても大切。
何も考えずに始めてしまうと、
こんなはずじゃなかった…。
なんて後悔することもありえます。
持株会を通じて「自社の株を買う」ということは、言ってみれば「会社の未来に投資すること」。
メリットもたくさんある一方で、リスクや注意点もゼロではありません。
だからこそ、「知ってから始める」ことが、自分の資産を守るための第一歩になります。
持株会のメリット
持株会の魅力の中でも、「これならやってみたい!」と感じられるものとして以下の3つが挙げられます。
①奨励金がもらえる
「奨励金」は、会社が従業員に対して持株会を奨励するための制度。
毎月の拠出額の5~10%を奨励金として会社が上乗せしてくれるものです。
例:1万円を拠出すると会社が1,000円を上乗せしてくれるため、1.1万円分の株式を購入できる。
②継続しやすい仕組み
持株会は給与天引きによる自動積立なので、「気づいたら続いてた」という人も結構いるはず。
特に、”ムダづかいしがちな人”にとっては有効な投資手法になります。
毎月数千円程度~と少額での積立が可能なので無理なく続けられるのも嬉しいポイント。
さらに、配当金も自動で再投資されるため”複利効果”も得やすくなっています。
③働くモチベーションにつながる
持株会での利益が増えることで会社の成長を実感できるのもメリットの1つ。
自社株を持つことで、「自分もこの会社の成長に関わっている」という実感が持つことができ仕事への意識が高まる効果が期待できます。
持株会のデメリット
もちろん、良いことばかりではありません。
注意しておきたい点も押さえておきましょう。
①会社への依存度が高くなる
給料も株も「会社頼み」になるため、会社の業績が悪化すれば資産も収入も同時に打撃を受けるリスクがあります。
万が一倒産してしまえば、職を無くす上に投資した金額も失ってしまうことも…。
②流動性が低い
持株会で買った株はすぐには売れず、売却タイミングに制限を受けます。
これは、持株会を解約して証券口座に株式を振り返る手続きが必要になるためです。
会社によっては現金化まで1か月程度かかることも。
売りたいときにすぐに売れないのはかなり痛い!
③株主優待が受けられない
個人の証券口座で購入した株式と違い、持株会名義で購入した株式は株主優待の対象外。
これは意外と見落としがちなので要注意です。
持株会はうまく活用すればお得で続けやすい資産形成の手段ですが、デメリットも理解しておくことで、後悔なく続けることができます。
最も大事なのは、「ちゃんと理解して、納得して始めること」。
制度をよく知ったうえで、自分にとってベストな選択をしていきましょう!
個人的に持株会はやって良かった

会社で持株会の案内を受けても、正直ピンと来ない人もいるはず。
私の場合、少なくとも現時点においては「やってて良かったな」と思っています。
理由は単純で、「結果的として大きな利益が得られた」から。
私が入社した頃から会社の業績が右肩上がりとなり、業績に連動して株価も上昇。
気付けば、持株会の利益が大きく伸びました。
いつのまにか数倍の利益が出ていた
こんな記事を書いていていうのもアレですが、
入社当時、正直なところ私は持株会のことはあまりよく分かっておらず…。
周りの同期が持株会に入っていたので、なんとなく流れで入会してしまいました。
その後も途中で解約することなく現在に至るまで、入社当時から変わらず月々1万円の積立を継続しています。
給与天引きで自動的に積み立てられるので、忙しい毎日の中で「いつの間にか積み立てていた」という感覚。
特に深く考えずに続けていたのですが気づけば十数年が経ち、自社の株価も大きく成長。
結果として、元本の数倍にもなる資産になっていてちょっとしたボーナスのような“嬉しいサプライズ”となりました。
損する可能性も十分にあった
とはいえ、これはたまたま会社の業績が好調だったから得られた結果です。
もし逆に、業績が悪化して株価が下がっていれば、資産が目減りしていた可能性もゼロではありません。
「持株会が絶対に儲かる制度ではない」ということは、肝に銘じておく必要があります。
それでもやはり、個人的には持株会をやっていて本当に良かったと思っています。
理由は
- 手間なく続けられたこと
- 自社の成長と自分の資産が連動していたこと
- 最終的に大きなリターンを得られたこと
これはあくまで「結果論」かもしれませんが、将来に向けた資産形成の一つとして十分に検討する価値はあると感じています。
持株会で後悔しないために

持株会は簡単かつお得に資産形成ができる制度ですが、自社株だけに資産を集中させるのはとてもリスクが高い行動です。
持株会を利用するなら、他の資産にも分散して投資することが「持株会で後悔しない」ための大切なポイント。
なぜなら、もし会社の業績が悪化した場合、給料と資産の両方に同時に打撃を受ける可能性があるからです。
自社株だけをたくさん持っていればいるほど、株価が下落した時のダメージは大きくなります。
「給料」も「資産」も、一気に失うリスクがあるのは想像以上に怖い!
資産運用を持株だけに頼るのはキケン
持株会はメリットも多いですが、資産運用を持株会だけに頼るのは非常に危険!
投資はリスクを抑えるために、「分散投資」が基本中の基本。
持株会だけでなく、他社の株や投資信託、債券などのような資産を分散して保有することでリスクを減らすことができます。
持株会も資産の一部として活用しながら、他の資産クラスにも広げることが大切です。
安定企業なら問題ない?
とはいえ、
うちの会社は安定してるし、持株会だけでも問題ないのでは?
と考える人もいるでしょう。
たしかに、今は安定しているかもしれませんが…。
でも、未来のことは誰にもわかりません!
どんなに大企業でも想定外の不祥事や経営判断ミス、市場環境の変化などで業績が悪化することは十分にあり得ます。
だからこそ、持株会を利用しながらも、複数の資産に分散投資をしてリスクを適切にコントロールすることが重要です。
持株会は資産形成の一つの手段に過ぎません。
上手に活用して堅実な資産運用を心がけましょう!
どうしても不安な人はお金のプロに相談してみてもいいかも。
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まとめ
今回は、持株会の後悔しないコツについて解説しました。
- 持株会は手間なく簡単に続けられるので、資産形成の1つとして十分に活用できる。
- 幸運にも元手の数倍以上の利益が出たこともあり、個人的には持株会はやってて良かった。(でも反対に資産が目減りしていた可能性も十分アリ。)
- 自社株(持株会)だけに資産を集中させるのはキケン。分散投資でリスクを適切にコントロールすることが大切。
ここまでお伝えしてきたように、持株会にはメリットもあればリスクもあります。
大切なのは、ただ流されるのではなく「自分でメリット・デメリットを理解すること」。
数年後、数十年後に「持株会をやってて良かった」と思えるよう賢く活用していきましょう!
実際に投資を行う際にはさまざまなリスクを正しく認識したうえで、自分自身の判断と責任に基づいて行なうようにして下さい。投資は自己責任でお願いします!