自分では無駄遣いしていないと思っているんだけど、家計が毎月赤字に…。
日々の支払いは出来るだけクレジットカードを使うようにしている。便利だし、ポイントがたまるから家計のためにもなるはず。
家計を改善したいけど、どうすれば良いの?
こんな疑問に答えます。
- なぜクレジットカードを持つのか?
- クレジットカードをおすすめしない理由
- クレジットカードの賢い使い方
- 変動費の支払いはクレジットカード以外のキャッシュレス
家計改善においてクレジットカードをおすすめしない理由について解説します。
毎月家計が赤字になってしまうのは、もしかしたらクレジットカードの使い過ぎが原因かもしれません。
最初に言っておくと、私はクレジットカードを全否定するつもりはありません!
クレジットカードはとっても便利な決済手段なので、要は使い方の問題だと思います。
私自身も、
- 結婚当初、毎月家計は大赤字。結婚前に貯めていた貯金がみるみる減る。
- 「一体何に使っているのか?」全く分からず不安な日々を過ごす。
- 家計簿を付けてみると、赤字の主な原因はクレジットカード払いでの「浪費」だったことが判明。
- クレジットカードの使い方を変えてみたところ家計が大幅に改善。
といった経験をしてきました。
今回の記事が、家計改善の参考になれば幸いです。
なぜクレジットカードを持つのか?
クレジットカードを持つ理由は大体次の通りだと思います。
キャッシュレス決済で日々の買い物が便利になる
クレジットカードなら現金を持っていなくても買い物が可能です。わざわざ銀行ATMから現金を引き出す必要がありません。
使った分のポイントが貯まる
貯まったポイントを支払いに充ててもいいし、マイルなど別のサービスに利用することもできます。
優待や付帯保険が使える
クレジットカードの中には「空港ラウンジ」や「コンシェルジュサービス」を利用できたり、海外旅行で使える旅行傷害保険が付帯しているものがあります。
ステータスになる
クレジットカードは「一般」「ゴールド」「プラチナ」「ブラック」と呼ばれるカードランクに応じてステータスが変わります。
一般的にランクが上がれば審査が厳しくなると言われているため、「ランクの高いカードを持つ」=「社会的地位が高い」という見方もあります。
クレジットカードをおすすめしない理由
クレジットカードは人によっては浪費につながる危険なものです。
なぜなら、クレジットカードは「お金を使っている感覚」が意図的に排除されているから。
「お金を使っている感覚」が無いために、浪費につながりやすいんです。
クレジットカードで浪費してしまう全ての元凶は「後払い」という仕組みにあります。
まず会計時、支払いをクレジットカードにするとカードを端末に差し込む・店員に渡すだけで決済が完了しますよね?
引き落としは来月だし、とりあえずカードで払っておこう!
”お財布から現金を抜き出す”という動作が無いため、自分のお金を使った感覚はほとんどありません。
次に請求時。
この請求ってなんだっけ?…あー、あの時に買った(支払った)やつか!ふーん…。
請求書の通知が来ても、なんとなく支払いは会計時に済ませてしまった感覚があります。
そんなこんなで、気付くと預金残高が減っている感覚を持った方も少なくないはず。
あれ??なんで預金残高がこんなに減ってるんだっけ??おかしいぞ?
クレジットカードの「後払い」という仕組みが「お金を使っている感覚」を排除してしまうので、自分でどれくらい使ったのか把握しておかないと浪費につながってしまうんです。
じゃあ、限度額を設定しておけばいいんじゃないの?
クレジットカードの限度額で使う金額を制限するのはなかなか難しいです。
クレジットカードの利便性を考えるとどうしても限度額は高めに設定しがち。
たとえば、限度額を低めに設定すると高額商品を買おうと思ったときに使えません。限度額を変更するのも手間がかかります。
また、限度額が復活するタイミングも分かりにくいです。
なぜなら、クレジットカードの限度額は「毎月1日から月末までの1か月間にカードを利用できる金額の上限」ではないから。上限額を10万円に設定しても、毎月10万円がフルに使えるわけではありません。
いつ上限額は復活するの?
それは「前回締め日までに使った分の支払いが完了した時点」となります。
図で表すと次の通りです。ここでは締め日が月末、支払日が翌月27日になっているクレジットカードを考えています。
3月末までに使用した分は4月1日にリセットされず、4月27日に支払いが完了した時点で復活する仕組みになっています。これが非常に分かりにくい!
限度額を超えないようにするためには、最低限「毎月使うであろう金額」より2倍程度高めに限度額を設定しておく必要があります。
結局、限度額を逐一変更しなくて済むように普段使う金額よりも高めに設定することになります。そうなると、限度額で使う金額を制限するのはなかなか難しいです。
クレジットカードは「お金を使っている感覚が無い」ために、ついつい浪費しがち。
特に自分がいくら使ったのか把握していない人は浪費しやすいと言えるでしょう。
クレジットカードの賢い使い方
浪費につながらない場面で使う
クレジットカードが浪費につながりやすいものなら、浪費につながらない場面で使うようにすれば良いだけです。
クレジットカードを使うタイミングとしては次の3つがおすすめです。
①固定費の支払い
金額が毎月ある程度決まっている「固定費」であれば、使い過ぎてしまう心配はありません。
②たまにある高額商品の支払い
普段は買わないけどたまにある大型家電や家具の購入またはホテルの宿泊費などの高額な支払いも、それらが本当に必要なのであれば浪費にはつながりません。
③いざという時のために持っておく
「買い物に来たけどお財布に現金が無かった!」「海外旅行で保険が必要!」そんないざという時のために、念のためクレジットカードを持っておくのも良いでしょう。
いくら使ったのか毎月きちんと確認する
クレジットカードの浪費を防ぐために、いくら使ったのか毎月きちんと確認するようにしましょう。引き落とされる金額を把握することで、お金を使っている感覚を取り戻す効果もあります。
いくら使ったかなんていちいち確認してられっかよ!
そんな人には家計簿アプリがおすすめ。
クレジットカードの情報をアプリと連携しておけば自動的に記録を付けてくれるので、使った金額が簡単に把握できるようになります。
私も家計簿アプリで記録を付けるようになって初めてクレジットカードによる浪費に気付くことができました。
いくら使ったのか毎月確認するのは非常に大切です!
変動費の支払いはクレジットカード以外のキャッシュレス
「固定費」の支払いにクレジットカードがおすすめなのは上で解説したとおりですが、「変動費」の支払いにはクレジットカード以外のキャッシュレス決済がおすすめです。
理由はクレジットカード同じようにお財布からいちいち現金を出さなくても決済できるのと、クレジットカードとは違い浪費する心配がないから。
キャッシュレス決済には次の3種類があります。
キャッシュレス決済の種類 | 例えばこんなもの |
先払い型 | 流通系電子マネー、プリペイドカード |
即時払い型 | デビットカード |
後払い型 | クレジットカード(※) |
クレジットカードのような「後払い型」以外の決済手段としては「先払い型」や「即時払い型」があります。
「先払い型」や「即時払い型」は使える金額が限られているため浪費する心配がありません。
また、足りなければお金をチャージ(もしくは口座に入金)することですぐに使うことができるので利便性も高いです。
ということで、変動費の支払いにはクレジットカードのような「後払い型」ではなく、「先払い型」や「即時払い型」のキャッシュレス決済がおすすめ!
まとめ
- クレジットカードは「お金を使っている感覚」が意図的に排除されているため、人によっては浪費につながる危険なもの。
- クレジットカードは①固定費の支払い②たまにある高額商品の支払い③いざという時のために持っておく、の3つの使い方がおすすめ。使った金額を毎月きちんと確認することも大切。
- 変動費の支払いはクレジットカードのような「後払い型」ではなく、「先払い型」や「即時払い型」のキャッシュレス決済がおすすめ。
クレジットカードは便利な反面、使い方を間違えると浪費を招いてしまう危険なもの。
毎月家計が赤字になっているとしたら、クレジットカードによる浪費が原因かもしれません。
どうすれば家計が改善できるのか悩んでいる方は、ぜひクレジットカードの使い方を見直してみて下さい!