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会社員のためのCFD取引:リスクを抑えて長期投資を行うためのテクニック解説

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レバレッジをかけたい会社員1

レバレッジを効かせつつ長期投資する方法を知りたい!

レバレッジをかけたい会社員2

レバレッジ投資として「CFD取引」を始めてみたいんだけど、どんなことに気を付けるべき?

こんな疑問に答えます。

結論は、ずばり「レバレッジをかけて長期投資するなら会社員としての人的資本が豊富な時期に限定すること」です。

「人的資本」とは、将来もらえる給料を割り引いて現在の価値にして合計したもの。

簡単に言えば、「会社員として今後稼ぐ力を数値化したもの」と考えてもらえれば良いです。

CFD取引を含めレバレッジを効かせた投資は、証拠金を担保にして借金をしながら投資を行うもの。

ローンを組んで家を買うときなど、借金をするなら「なるべく若いうちに」と考える人が多いと思います。

それと同じように、レバレッジを使った投資も会社員として給料がたくさんもらえる時期に限定すべきです。

給料が頭打ち、もしくは退職間近という状況でレバレッジ投資は危険!

記事の中で、人的資本に係る考え方は橘玲氏の「黄金の扉を開ける賢者の海外投資術」を参考にしています。

またレバレッジのかけ方は、イアン・エアーズ氏とバリー・ネイルバフ氏の「ライフサイクル投資術」を参考にしています。

詳細を知りたい方はぜひ書籍も読んでみて下さい。

シャイボ

適切なリスク管理のもとでレバレッジを効かせた長期投資を行っていきましょう!

それでは詳しく解説していきます。

実際に投資を行う際にはさまざまなリスクを正しく認識したうえで、自分自身の判断と責任に基づいて行なうようにして下さい。投資は自己責任でお願いします!

CFD取引の特徴

CFD取引の特徴

CFD取引では、株式や投資信託とは異なり現物での受け渡しがありません。

「差金決済取引」といい、売り買いの差額で発生した損益のみをやり取りする投資手法です。

CFD取引とは

CFD取引は証拠金を預け入れ、それを元手に投資を行うもの。

少ない元手で大きな金額を投資資金として動かせるので、レバレッジをかけられるのがCFD取引の大きな特徴の1つです。

証拠金を担保にして借金をしながら投資していると考えれば良いです。

また、世界中の様々な商品の取引できることも特徴の1つです。

CFD取引で取り扱いがある様々な商品

また、「買い」だけでなく「売り」のポジションも持てるので相場の下落局面でも利益を得ることが期待できます。

  • 買いポジション:保有している銘柄の価格が上がれば利益が出る。
  • 売りポジション:保有している銘柄の価格が下がれば利益が出る。

CFD取引=現物の受け渡しをせずに売り買いの差額で発生した損益のみをやり取りする。

シャイボ

証拠金を預けてレバレッジをかけることができるため、「少ない元手で効率的に資産を増やしたい」そんな人に適した投資手法です。

会社員がレバレッジをかけて投資するなら

会社員がレバレッジをかけて投資するなら

会社員がCFD取引を使ってレバレッジをかけるなら、人的資本が豊富な時期に限定すべきです。

なぜなら、レバレッジは借金をして投資しているのと同じこと。

大きな利益を期待できる反面、大きな損失を出す可能性もあります。

レバレッジをかけて投資をするのは、損失が出てもそれを会社員としての給料で補える期間に限定する必要があります。

人的資本は歳とともに変化する

会社員は労働を通じて会社から給料を得ています。

定年退職するまでに安定した収入が見込めることが、会社員の大きなメリットですよね。

そんな会社員ですが、将来もらえると予想できる給料を現在の価値に換算・合計した「人的資本」となんと1億円以上となることも!

NPV関数を使って人的資本をざっくり計算してみると次の通りです。

【前提条件】

  • 入社時(22歳)に手取り400万円で会社人生スタート
  • 65歳で定年退職するまで毎年3%ずつ収入が増加
  • 割引率はリストラ/倒産/身体的理由により働けなくなるリスクなどを考慮して8%と仮定
人的資本の推移

今回の計算はあくまでも例ですが、45歳くらいで人的資本ピーク(1億円以上)→徐々に減少という結果になりました。

年齢とともに人的資本は変わるのね!

レバレッジ投資で気を付けること

レバレッジを使って投資をする場合、人的資本が豊富にある期間に限定する必要があります。

CFD取引を含めレバレッジを使った投資は証拠金取引になるので、相場が予想と反対に動いた場合には強制的に決済(ロスカット)されてしまう可能性もあります。

場合によっては投資した資産以上の損失が出てしまうことも。

若くて健康で会社員としてこれから多くの収入が見込める状態なら、多少のレバレッジをかけて投資するのも問題無いでしょう。

しかし、給料が頭打ち/退職が近いというような会社員であれば、レバレッジ投資は危険過ぎます。

  • 人的資本が豊富な期間:レバレッジを効かせた投資もアリ
  • 人的資本が少なくなる:レバレッジを効かせるのは危険

レバレッジを活用した投資は、会社員としての人的資本が豊富なうちに限定する。

ということで、CFD取引を含めレバレッジをかけて投資するなら「会社員として脂がのっている」時期に限ることが大切です!

長期投資をする場合のルールを決めておく

長期投資をする場合のルールを決めておく

CFD取引を使って長期投資をするなら、あらかじめルールを決めておくことをオススメします。

シャイボ

会社員がCFD取引をするなら、次の4つを意識して運用する必要があると個人的には考えています。

  • 「買い」ポジションのみ
  • 中長期で運用する
  • 株式指数に連動する銘柄を選ぶ
  • 取引のタイミングは狙わない

これらの考え方については、別記事で纏めています。興味のある方は参考にこちらも読んでみて下さい。

CFD取引なんてやめとけ?忙しい会社員には超消極的運用が最適解なワケ

「今後も上昇が見込める株式指数を定期的に買い増していく運用」なら、本業が忙しい会社員でも継続できるのではないかと個人的には考えています。

その場合、当然ながら予想に反して株価が下落することも起こり得ます。

あらかじめルールを決めておくことで、下落局面での下手な狼狽売りを防ぐことができます。

CFD取引は長期投資に向いていない?

CFD取引は様々な投資商品に対して「売り」ポジションも持てるため、「どんな局面でも利益が狙える」投資手法です。

基本的には、短期で投資することで利益を狙うもの。

シャイボ

長期投資には向いていないのかと言うと、そんなことはありません。

確かに会社員がほったらかしで運用するには適していませんが、適切にリスク管理をすれば長期投資も可能だと考えています。

長期投資には徹底したリスク管理が求められます!

想定される損失と必要な対処

まず、CFD取引において買いポジションをホールドし続けた場合に「想定される損失」を考えてみます。

「買い」ポジションを保有している場合、損失が出るのは株価が下がるとき。

景気後退などで株価がずるずると下降していく局面ではみるみる損失額が増えていくことになります。

最悪の場合、強制決済される事態も想定されます。

そこで必要な対処としては次のことが考えられます。

①レバレッジを適切な値に調整する

ほとんどの証券会社では、株式指数のCFD取引にレバレッジ10倍が設定されています。

ほとんどの証券会社では、株式指数のCFD取引にレバレッジ10倍が設定されています。

しかし、ここで注意してほしいのは「10倍」というレバレッジは長期で運用するには高すぎるということ。

長期投資の場合には、任意証拠金を追加してレバレッジを適切な値に調整する必要があります。

任意証拠金を追加してレバレッジを調整する

「ライフサイクル投資術」によればレバレッジは最大でも2倍までとされています。

人的資本が豊富な期間はレバレッジを最大2倍までかけ、人的資本の減少とともにレバレッジも減らしていくのが理想です。

②必ず余剰資金で投資を行う

投資は必ず余剰資金で行うようにすることを心掛けましょう。

これはレバレッジをかけない通常の投資においても言えることです。

生活に必要なお金を守るためにも、投資は余剰資金で行いましょう。

③定期的に相場をチェックする

レバレッジをかけている間は、インデックスファンドのように「ほったらかし」運用は厳禁です。

相場のチェックを怠れば、気が付いた時には取り返しがつかない事態になっている可能性もあるからです。

定期的に相場を確認して、必要なアクションを取ることが大切!

損失が拡大するまえに損切りする判断も必要になります。

ここで、例として指標となりそうなものを挙げておきます。

1つは、「VIX指数」

VIX指数:市場参加者がどれくらい先行きに恐怖感を抱いているのかを数値化したもの。別名、「恐怖指数」と呼ばれている。

市場が荒れていると考える人が増えれば、VIX指数は高まります。

目安の参考としては、VIX指数が40%を超えているときは市場が過熱気味のため要注意と考えられます。

もう1つは、「PER(株価収益率)」

PER:Price Earnings Ratioの略。今の株価が企業の利益に比べて割高か割安かを判断する目安として使われる。

PERの値が低い方が株価は割安、反対にPERが高いと株価は割高と判断されます。

目安の参考としては、PERが25倍を超えたら株価はバブルの域に入って黄色信号と判断されます。

さらに、「ライフサイクル投資術」によればPERが27.7倍を超えた時は株式投資自体を止めた方が良いとのこと。

これらの指標を参考にして、常に市場の動向をチェックすることが大切です。

自分のリスク耐性は思ったほど高くない

たとえルールに基づいて運用したとしても、いざ株価が急落などした場合には精神的にツライものがあります。

人間のリスク耐性は思ったほど高くありません。

少しの損失でも大きな精神的ダメージを感じることでしょう。

そのため、全資産をレバレッジをかけた投資に回さないことも重要です。

リスクヘッジではないですが、別の金融資産をもっておくことで精神的な安定感を増すことが期待できます。

特にオススメは「インデックスファンド」

投資資金の一部をインデックスファンドに投資するのが良いでしょう。

【インデックスファンドのメリット】

  • ほぼほったらかしで運用できる
  • 株価の下落局面でも意識しなくても済む(気が付かない)
  • 新NISAやiDeCoなどの税制優遇制度を活用できる。

ぜひ、レバレッジをかけた投資と併用することをオススメします。

シャイボ

精神的安定が一番大切!

ルールに従って運用することが不本意な損失を防ぐことに繋がります。

長期投資の際には、適切なリスク管理を心掛けましょう。

まとめ

今回は、CFD取引で長期投資を行う場合のリスク管理について解説しました。

  • 会社員の人的資本は年齢とともに変化する。レバレッジを活用した投資は、人的資本が豊富なうちに限定すること。
  • CFD取引で長期投資を行うなら、あらかじめルールを決めておくこと。
  • レバレッジをかける場合は、ほったらかしは厳禁。適切なリスク管理を心掛ける。

CFD取引は、上手く活用すれば効率よく資産を増やすことも不可能ではありません。

インデックスファンドの積立投資などよりも手間はかかりますが、やる価値は十分あると思います。

興味がある方はぜひ検討してみて下さい!

注意点:実際に投資を行う際にはさまざまなリスクを正しく認識したうえで、自分自身の判断と責任に基づいて行なうようにして下さい。投資は自己責任でお願いします!