企業型確定拠出年金やiDeCoってやっといた方が良いの?
メリットとデメリットをざっくり教えて欲しい!
こんな疑問に答えます。
結論は、ずばり「インデックス投資をするなら確定拠出年金を活用するのはアリ」です。
確定拠出年金は原則60歳まで引き出せません!
そのため、長期で運用して利益を狙う「インデックス投資」と相性が良いです。
メリット・デメリットを理解した上で、確定拠出年金を上手に活用しましょう!
それでは詳しく解説していきます。
実際に投資を行う際にはさまざまなリスクを正しく認識したうえで、自分自身の判断と責任に基づいて行なうようにして下さい。投資は自己責任でお願いします!
確定拠出年金に向いている人・そうでない人
確定拠出年金(DC;Defined Contribution Plan)は「向いている人」と「そうでない人」がいると思います。
「インデックス投資」をやっている/これから始めようと思っている人であれば、確定拠出年金は活用しても良いかもしれません。
なぜなら、確定拠出年金は原則60歳まで引き出せないため長期で運用して利益を狙う「インデックス投資」と相性が良いからです。
確定拠出年金の種類
企業型DC | 個人型DC(iDeCo) | |
加入対象者 | ・65歳未満(2022/5月から70歳未満まで拡大※企業によって異なる)の厚生年金被保険者 ・企業型DC導入企業の従業員 | 60歳未満の ①自営業者等(第1号被保険者) ②厚生年金の被保険者(第2号被保険者 ③専業主婦等(第3号被保険者) |
掛金の拠出限度 ⇒詳細はこちら | ・確定給付型の年金を実施していない場合: 月額5.5万円 ・確定給付型の年金を実施している場合: 月額2.75万円 | ①月額6.8万円 ②月額1.2万円~2.3万円 ③月額2.3万円 |
確定拠出年金のメリット
確定拠出年金は、「掛金を拠出するとき」「運用している時」それぞれ控除が受けられます。
通常なら給料をもらうときに税金が引かれ、投資の売却益に対しても20.315%が税金として引かれます。(NISA口座でない場合)
確定拠出年金を活用すれば、毎月積み立てる掛金に対しては「全額非課税扱い」。
運用益も「非課税」です。
税制面での優遇を受けたいなら、どんどん活用すべきでしょう。
次のグラフは企業型DCの加入者推移を示していますが、年々増えていることが分かります。
確定拠出年金のデメリット
とはいえ、確定拠出年金もメリットだけではありません。
デメリット①:自由度が低い
確定拠出年金は原則60歳まで引き出せないため、通常の証券投資に比べ自由度は低いです。
選べる運用商品も35以下と限定的。個別株もありません。
自分で運用した方がよくない??
自分でうまく運用できる人は確定拠出年金を使わなくてもOK。
確定拠出年金を使う場合も、限度額いっぱいまで使うかどうかは個人の自由です。
現在加入している人のデータを見ても、掛金を限度額いっぱいまで拠出しているのは少数派のようです。
デメリット②:元本割れのリスクがある
確定拠出年金で取り扱う投資商品には「元本確保型」と「価格変動型」の2種類があります。
- 元本確保型:元本は確保されるが大きく増えることはない。
- 価格変動型:大きく増やせる可能性はあるが、減る可能性もある。元本割れの可能性もある。
リスクをとって「価格変動型」の投資商品を選ぶなら元本割れのリスクがあります。
元本割れを避けて「元本確保型」を選ぶ方法もありますが、それであればもっと自由度の高い定期預金などに預けた方がましです。
(デメリットではないけど)受け取るときには税金がかかる
確定拠出年金は掛金を拠出する際に非課税扱いとなりますが、60歳以降に受け取る際には税金がかかります。
課税される時期が遅れるだけってこと?!
ただし、受け取るときには「退職所得控除」や「公的年金等控除」が受けられるため税率は低くなる場合が多いです。
インデックス型の投資信託がオススメ
確定拠出年金には税制面でのメリットがある一方、「60歳まで引き出せない」「個別株投資はできない」「元本割れのリスクがある」などのデメリットがあります。
確定拠出年金を使うなら、少額の掛金をインデックス型の投資信託に拠出していくのが良いでしょう。
インデックス投資なら低コストで運用でき、長期で見れば高い値上がり益を期待できます。
ということで、
「インデックス型の投資信託」への投資を考えているなら、非課税の恩恵が受けられる確定拠出年金はぜひ活用すべき!
原則60歳まで引き出せないので、拠出できる枠内でどれだけ出すかは個人の考え方次第です。
自分で自由に運用したいならやらなくても全然OK!
まとめ
今回は確定拠出年金のメリット・デメリットについて解説しました
- 確定拠出年金のメリット:毎月積み立てる掛金が「全額非課税扱い」。また、運用益も「非課税」。
- 確定拠出年金のデメリット:60歳まで引き出せない・選べる投資商品が限定されているなど、自由度が低い。選ぶ投資商品によっては元本割れのリスクがある。
- メリット・デメリットを踏まえると少額の掛金でインデックス型の投資信託に積立投資するのがオススメ。
まだ確定拠出年金を始めていない方は、今回解説したメリットとデメリットを理解した上で検討してみて下さい。
実際に投資を行う際にはさまざまなリスクを正しく認識したうえで、自分自身の判断と責任に基づいて行なうようにして下さい。投資は自己責任でお願いします!