コーヒーのことをもっと深く知りたい!コーヒーインストラクターの資格に興味があるけどどんな資格なの?
コーヒーマイスターとの違いって何?どっちがおすすめ?
こんな疑問に答えます。
結論は、ずばり「コーヒーインストラクターはコーヒーを趣味として極めたい人にオススメ」です。
コーヒーインストラクターを受験するにあたって、年齢・資格は不問!
コーヒーを仕事としていない一般消費者でも受けることができます。
実際に私もコーヒーインストラクター検定の2級を受検しました。
コーヒーインストラクターとコーヒーマイスターの違いを理解した上で、自分にピッタリだと思う方にトライしてみて下さい。
それでは詳しく解説していきます。
コーヒーインストラクターについて
「コーヒーインストラクター」は、全日本コーヒー商工組合連合会(J.C.Q.A.)が行っている日本で初めてのコーヒーに関する資格認定制度です。
①コーヒーインストラクター検定の目的
コーヒーインストラクター検定の目的は次の通りです。
- コーヒーの正しい知識の普及と技術の向上を図る
- 消費者が評価するコーヒーの生産と消費の促進・復興を目指す
コーヒーの知識・技術の習得を通して、「コーヒー」をどんどん世の中に広めていこうということだと思います。
②資格の種類
- 3級:コーヒーに興味がある方を対象にした資格で、入門編的なコーヒーの正しい知識を習得した方を認定。
- 2級:コーヒーを飲むだけでなく詳しく勉強したい方を対象にした資格で、コーヒーの対面販売に従事する方に求められる基礎的な知識・鑑定技術を習得した方を認定。
- 1級:コーヒー製造業者に求められる、プロとして必要な専門知識と鑑定技術を取得した方を認定。
- 鑑定士:コーヒーの原料調達・製造管理・品質管理等、極めて高度で専門的なコーヒーの知識と鑑定技術を取得した方を認定。
③資格取得方法
3級は試験無しで、講習を受講するだけでOK。
全日本コーヒー検定委員会(J.C.Q.A.)が発行する認定証をもらえます。
1級と2級では学科と実技の講習会を受講後、検定試験(学科・実技)を受検します。
検定試験に合格すると、認定証と認定カードが発行され「認定ブローチ」をもらえます。
④資格取得者数
どれくらいの人が資格を取得しているのかというと、2022年8月時点で次の通り。
- 2級:17,418名
- 1級:1,429名
- 鑑定士:45名
2級の取得者数は比較的多いですが、1級・鑑定士になるとグッと数が少なくなります。
⑤資格取得費用
例えば、2級を受検する場合の費用は次の通りです。
- 講習会受講料:25,000円
- 検定受講料:5,000円
- コーヒー検定教本:4,000円
- 教本送料:520円
合計で、34,520円です。
さらに、検定試験に合格すると認定登録料として5,000円がかかります。
⑥合格率
それぞれ合格率を見てみると次の通りです。
- 2級:94%程度
- 1級:13%程度
- 鑑定士:4%程度
1級・鑑定士になるとかなり難易度が高くなりますね…。
⑦資格維持費用
資格を維持するための費用はかかりません。
コーヒーマイスターについて
「コーヒーマイスター」は、日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)が行っている資格認定制度です。
①コーヒーマイスターとは
コーヒーマイスター:コーヒーに対するより深い知識と基本技術の習得をベースとして、お客様へ豊かなコーヒー生活が提案できるプロのコーヒーマン(サービスマン)
まさしく「コーヒーのプロ」といった感じですね!
②資格の種類
コーヒーマイスターには次の2種類の資格があります。
- コーヒーマイスター:お客様に豊かなコーヒー生活を提案できるプロのサービスパーソン
- アドバンスド・コーヒーマイスター:近年のスペシャルティコーヒーを中心とするコーヒー業界の進化・発展に対応するため、さらに高度な幅広い知識や技術の習得を行う
③資格取得方法
コーヒーマイスターは、
- 養成講座
- 実技講習会
- 認定試験
を受けて合格すれば認定されます。
一方、アドバンスド・コーヒーマイスターでは、
- 講座(3つ)
- 実習(4つのスキルアップセミナーのうち1つ)
を受講し、それぞれの試験に合格すると認定されます。
④資格取得者数
どれくらいの人が資格を取得しているのかというと、2022年8月時点で
- コーヒーマイスター:6,165名
- アドバンスド・コーヒーマイスター:520名
コーヒーマイスターもアドバンスになるとグッと数が少なくなります。
⑤資格取得費用
コーヒーマイスターの資格を取得するためには、SCAJ会員であることが条件となります。
会員費用も含めた、資格取得費用は次の通りです。
- SCAJ年会費:30,000円(個人会員A)/20,000円(個人会員B)/10,000円(個人会員C)
- 講座受講料(テキストや認定試験受験料含む):39,000円
個人会員Bは主に起業を予定している人が対象で、1年限定となっています。
また、個人会員Cはキャンセル待ちからの申込みしかできません。
⑥合格率
コーヒーマイスターの認定試験合格率は平均80%前後とのこと。
⑦資格維持費用
資格の有効期限は3年。3年ごとに更新手続きが必要となります。
資格更新手続料は10,000円/3年分です。
どっちがおすすめ?
で、結局どっちがおすすめなの??
趣味としてコーヒーのことをもっと勉強したいならコーヒーインストラクターがオススメです!
なぜなら、コーヒーインストラクターはコーヒーに関わる仕事をしていない一般の人でも受験しやすい資格だから。
コーヒーインストラクターは誰でも受検できる
コーヒーインストラクターはコーヒーを仕事としている人だけじゃなく、純粋にコーヒーが好きな一般消費者の人も受検できる資格です。
2級を受検するにあたっては、年齢・経験は問われません!(※1級は2級の資格が、鑑定士は1級の資格がそれぞれ必要になります。)
資格を維持するための費用もかかりません!
コーヒーマイスターはプロのコーヒーマン
一方、コーヒーマイスターは「プロのコーヒーマン」となるための資格。
そもそも、コーヒーマイスターになるためにはSCAJ会員になることが条件となっています。(年会費:10,000~30,000円)
また、資格維持費用もかかります。(10,000円/3年分)
そのため、コーヒーマイスターは「一般消費者」よりも「コーヒーを仕事としている人」に向いている資格といえます。
コーヒーインストラクター検定のデメリット
とはいえ、コーヒーインストラクターにもデメリットがあります。
それは、2級と1級との間にかなり差があること。
合格率(2級:90%以上、1級:10%程度)からみても分かるように、取得難易度が全然違います。
2級の資格はコーヒーを対面販売できるくらいのレベルですが、1級となるとコーヒーの製造業者に求められるレベルの知識・技術が必要になってきます。
趣味として取るには1級はかなりハードルが高い印象。
でも、高い目標があればその分やりがいもあります!
コーヒーインストラクターは2級なら誰でも受検できるので、趣味としてコーヒーを極めたい人にオススメです!
まとめ
今回は、コーヒーインストラクターとコーヒーマイスターについて解説しました。
- コーヒーインストラクター2級の試験に年齢・経験は不問。コーヒーの仕事をしていない一般消費者でも受けられる。
- 趣味としてコーヒーを極めたいなら、コーヒーインストラクターがオススメ。
- コーヒーマイスターはプロのコーヒーマン。コーヒーを提供する仕事をするならこっちもオススメ。
コーヒーインストラクターとコーヒーマイスター。
どちらもコーヒーに関する体系的な知識を身に付けることができます。
興味がある方は、是非自分自身に適した資格を選んでチャレンジしてみて下さい!