FIREを目指す上では、いまの家計資産を把握することは大切だと思うけど実際に数字で確認するのって怖い…。
貯蓄額や投資資産、住宅ローンなどの総額を確認することに一体何の意味があるの?
こんな疑問に答えます。
結論は、ずばり「”未来の楽しみ”を増やして”将来の不安”を減らすために、家計資産の定点観測は必須」です。
正直、自分の資産を数字にするのって勇気がいりますよね。
ですが、資産を見える化することってには多くのメリットがあるんです。
でも、どうやってやれば良いの?
方法は至ってシンプル!
家計資産の「バランスシート」を作って月々の変化を確認するだけ。
私も資産の定点観測を継続していますが、資産を見える化するようになってから目標達成に向けてさらに自信を持てるようになりました。
今すぐ資産の定点観測を始めましょう!
それでは詳しく解説していきます。
FIREのために習慣化したこと
資産の定点観測は、FIREを目指す上で絶対に欠かせない習慣です。
なぜなら、自分の現在地を正確に把握することは、目標達成への軌道修正を行うための基本中の基本だからです。
「今の資産はいくらですか?」と聞かれて、即答できる人はどれくらいいるでしょうか?
ちなみに、金融広報中央委員会が実施した調査(「家計の金融行動に関する世論調査」2023年)によると
- 単身世帯:1,492万円(中央値:500万円)
- 2人以上世帯:1,758万円(中央値:715万円)
とのこと。
しかし、多くの人は漠然とした金額しか把握していません。
この「数字で確認する」ことがとても重要なんです。
何となく把握しているつもりでも実際の資産状況は全く違っているなんてことも…。
資産が思ったように増えていない場合は、計画の見直しが必要になります。
とはいえ、自分の資産を数字で確認するのは勇気がいりますよね。
正直私も最初は躊躇していました。
「予想以上に少なかったらどうしよう…」という不安があったんですよね。
でも、数字を直視することは安心感を得るための第一歩でもあるんです。
不安を乗り越えた先に、目標達成への近道が待っています!
毎月の変化を追うことは、自分の行動が実際の資産形成にどう影響しているのか把握する上でとても重要なのです。
資産の定点観測で得られるメリット
資産の定点観測は、「単なるお金の管理にとどまらない重要な習慣」だと個人的には思います。
定点観測によって得られるメリットはたくさんあります。
具体的には、次の3つ。
【定点観測によって得られる3つのメリット】
- 資産が増えていく様子が具体的に数字で分かる
- 目標に向かって着実に歩んでいる実感を得られる
- リスクを早期に発見できる
1つずつ解説していきます。
①資産が増えていく様子が具体的に数字で分かる
資産は増えれば増えるほど、成長するスピードが上がっていくもの。
特に長期投資において重要な複利効果は、数字で確認することで初めてその威力を実感することができます。
最初は少しずつしか増えないかもしれませんが、地道に資産運用を続けることで成長スピードは徐々に上がっていきます。
自分の努力が着実に成果として表れていることを実感できます。
②目標に向かって着実に歩んでいる実感を得られる
目標に対して今どの位置にいるのか、数字で把握することには大きな意味があります。
「FIREまでにあと○○万円」「目標の△△%達成」といった具体的な進捗状況が分かることで、モチベーションを維持しやすくなります。
数値化することで、漠然とした目標が明確な道筋に変わります。
また、目標までの距離が数字で分かることで、必要な投資額の調整もしやすくなります。
単なる数字の確認以上に、自分の人生設計をより具体的に描けるという大きな利点があるわけです。
③リスクを早期に発見できる
資産の推移を定期的に確認することで、問題点を早めに発見して対策を講じることができます。
例えば、
- 資産ポートフォリオが偏り、特定の資産クラスへ過度に集中投資していた
- 生活費の急激な増加や、いつの間にか想定外の出費が続いていた
- 市場の変化によって資産が想定より目減りしていた
などなど。
とはいえ、毎月の資産確認は少し手間がかかる作業なのは確か。
しかし、1~2ヶ月継続できれば上で述べたようなメリットを実感できるようになります。
習慣化すればこっちのもの!
また、なるべくラクに資産確認できるようにすることも重要なポイントです。
定点観測を続けることで、漠然とした不安が具体的な安心に変わり、未来に対する自信が確実に生まれてくるのです。
家計資産の把握はこうすれば簡単
家計資産の把握には、バランスシートの作成がもっとも効果的な方法です。
バランスシートって作るの大変なんじゃないの?
安心して下さい。ツールを使えば誰でも簡単にできるんです!
バランスシートは用意されたフォームに沿って金額を入力していくだけ。
Excelやスプレッドシートのテンプレートを使えば、自動で計算してくれるのでとても簡単。
具体的な資産把握の方法を見ていきましょう。
おすすめツール
私のオススメは、金融広報中央委員会が出している「家計の資産管理簿」。
次の5つのシートで構成されています。
- 資産負債総括表
- 預貯金・郵便貯金管理表
- 有価証券管理表
- 各種保険管理表
- クレジットカード・借入金備忘録
Excelをダウンロードすれば、合計額が自動で計算されるのでとっても楽ちん。
家計資産の基本的な項目は網羅されていますが、項目を増やすなど自分用にカスタマイズすることも可能です。
資産把握の3ステップ
家計資産を把握する手順は次の通り。
- 家中の預貯金・投資資産・負債をかき集める
- フォームに沿って金額をひたすら記入してバランスシートをつくる
- 資産合計額の推移を毎月記録していく
別の記事でも詳しく解説しているので、良ければ参考にして下さい。
定点観測のタイミングについて
資産の確認を毎月行うためには、習慣化しやすくするのがポイント。
毎月決まった日を設定し、その日に確認するようにすれば習慣化しやすいはず。
給料日やローン返済日など決まった日付を設定しておくと忘れません。
とはいえ、最初は数字を集めるのに時間がかかるかも。
でも、一度やれば翌月以降は数字を更新していくだけなので、それほど手間には感じません。
このように、バランスシートを活用すれば誰でも簡単に資産管理を始められるようになります。
最初の一歩を踏み出せば、あとは習慣化できます!
まとめ
今回は、家計資産の定点観測について解説しました。
- 家計資産の定点観測には、「資産成長の実感」「目標達成の進捗確認」「リスクの早期発見」という3つの重要なメリットがある。
- 資産の確認には手間がかかるが、バランスシートを活用すれば誰でも簡単に始められる。
まずは来月から、資産の定点観測を始めてみませんか?
たった30分の作業ですが習慣化することで、漠然とした不安が具体的な安心に変わり、将来への自信が生まれていくようになります!