楽天証券に預けている金融資産(国内株式/ETF)をSBI証券に移管する方法を教えてほしい!
移管する前に注意すべき点などがあれば教えてほしい。
こんな疑問に答えます。
結論は、ずばり「楽天証券のWebサイトで必要事項を入力するだけ」です。
国内株式やETFの移管手続きって複雑だと思っていませんか?
実はとっても簡単で、ネット上で全ての手続きができちゃいます。
移管にかかる期間も1週間程度なので、それほど時間もかかりません。
私も「SBI証券のサービスを使ってみたかった」のと「証券会社の分散」を理由に、楽天証券からSBI証券にETFを引っ越しました!
楽天証券から国内株式/ETFの移管をしたい人は、今回の記事を参考にしてもらって手続きの流れを理解しておくことをオススメします。
実際に手続きを行う際にはさまざまなリスクを正しく認識したうえで、自分自身の判断と責任に基づいて行なうようにして下さい。手続きは自己責任でお願いします!
楽天証券からSBI証券にETFを移管した経緯
楽天証券に預けていたETFをSBI証券に移管してみました。
理由は2つあります。
- SBI証券のサービスを使ってみたかったから
- 証券会社の分散をしたかったから
ここでは、なぜ資産を移管するに至ったのかについて簡単に触れておきたいと思います。
①SBI証券のサービスを使ってみたかった
もともと楽天経済圏に住んでいる私は、楽天ポイント狙いで証券口座も楽天証券で作っていました。
しかし、近年徐々に楽天証券のポイント特典がショボくなってきた感が否めません。
そこで!
ネット証券で楽天証券よりもシェアが高い「SBI証券」で口座を作ってみることにしました。
SBI証券では取引に応じてさまざまなポイントを貯めることができます。
- Tポイント
- Vポイント
- Pontaポイント
- dポイント
- JALマイル
肝心の取扱銘柄数も楽天証券と同じくらいあるので、今までと変わらず取引を行うことが可能です。
「SBI証券を使ってどれくらいポイントを貯められるのか?」試してみたいと思ったのが理由の1つです。
証券会社の分散をしたかった
移管のもう1つの理由は、「証券会社の分散」です。
楽天証券で資産運用を始めて数年が経ち、ありがたいことに徐々に金融資産も増えてきました。
今まで楽天証券に全資産を預けていたわけですが、「そろそろ分散しても良いのかな?」と考えるようになってきました。
万が一楽天証券が倒産した場合に備えて、金融資産を複数の証券会社に分散しようというわけです。
基本的に、証券会社がつぶれても資産は保護されるため問題ありません。
ただ、念には念を入れて他の証券会社にも資産を分散しておきたいと考えました。
証券会社がつぶれた場合の資産保護のしくみについて詳細を知りたい方はこちらも参考にして下さい。
移管のデメリット
とはいえ、今まで1つの証券会社に預けていた金融資産を他の証券会社に移管することで資産全体の管理や把握が難しくなります。
資産管理の観点から証券会社の数はあまり増やしすぎないように注意しましょう!
個人の資産運用なら、証券会社は2~3つ程度で十分だと思います。
というわけで、今まで「楽天証券」に全ての金融資産を預けていた私は”ネット証券としてシェア率が高い”「SBI証券」にETFを移管しました。
移管手続き前に必要なこと
移管手続きを行う前にいくつか確認しておくべきことがあります。
移管手続き自体はネットで完結するので、事前の準備ができていれば手続きをスムーズに進めることができます。
事前確認のチェックリスト
移管手続きを行う前に事前に確認しておくべきことを次の通りまとめました。
- 移管先の口座準備ができているか?
- 一時的に売買ができなくなるけど大丈夫?
- 手数料はいくらかかる?
- 国内株式/ETFの決算日(権利確定日)ではないか?
- 貸株サービスに預けていないか?
- 購入時の記録が消えないか?
✅移管先の口座準備ができているか?
移管手続きを行う前に、移管先の証券口座を開設する必要があります。
口座開設にはそれなりに時間がかかるので、ある程度余裕をもって口座開設手続きを完了させておきましょう。
当然ですが、移管したい銘柄が移管先の証券会社で取り扱いがないと移管ができません。
口座開設前に、移管先の証券会社の取り扱い銘柄を確認しておくことも大切です!
✅一時的に売買ができなくなるけど大丈夫?
楽天証券からSBI証券への移管手続きには1週間程度かかりますが、移管完了まで売買はできなくなります。
株価が大きく変化しているような局面では移管しないほうが良いでしょう。
✅手数料はいくらかかる?
国内株式/ETFを移管する場合は出庫・入庫ともに手数料はかかりません。
出庫手数料(楽天証券) | 入庫手数料(SBI証券) | |
国内株式/ETF | 0円 | 0円 |
米国/中国株式 | 0円 | 0円 |
投資信託 | 1銘柄につき税込み3,300円 | 0円 |
楽天証券からSBI証券に移管する場合、「投資信託」のみ楽天証券から出庫するときに手数料が発生します。
SBI証券の「投信お引越しプログラム」を使えば出庫手数料をSBI証券が負担してくれるため、実質無料で投資信託も移管が可能です。
✅国内株式/ETFの決算日(権利確定日)ではないか?
国内株式/ETFに権利確定のために基準日が設けられている場合は、基準日を含めず3営業日前から移管手続きができなくなります。
基準日を避けて移管手続きを行うようにしましょう。
✅貸株サービスに預けていないか?
貸株サービスを利用している場合は、移管手続きを行う前に「貸株の返戻」を行う必要があります。
返戻はすぐにはできず、数日(営業日16:00までに返戻指示をした場合、2営業日後が受け渡し)かかるので注意して下さい。
✅購入時の記録が消えないか?
楽天証券の「特定口座」に預けている株式/ETFは移管先の「特定口座」に、「一般口座」に預けている場合は移管先の「一般口座」に移管することになります。
移管先の証券口座を開設する際には注意しましょう。
「特定口座」に預けている株式/ETFの移管であれば購入時の取得価額データが移管先にも引き継がれます。
しかし、「一般口座」に預けている場合は購入時の取得価額データが移管先に引き継がれません。
移管先でも購入時の記録を残しておきたい場合は注意が必要です。
移管元(楽天証券) | 移管先(SBI証券) | 移管可否 | 引き継がれるデータ |
特定口座 | 特定口座 | 可 | 株数・取得日・取得価額 |
特定口座 | 一般口座 | 不可 | ー |
一般口座 | 特定口座 | 可 | 株数・取得日・取得価額 |
一般口座 | 一般口座 | 不可 | ー |
移管前に必要な準備・確認を済ませておけば後は簡単!
次はいよいよ移管手続きです。
移管手続きはネット上で完結
移管手続きってなんだか難しそう…。
楽天証券からSBI証券への国内株式/ETFの移管手続きはネット上で全て完結します!
方法は簡単。
楽天証券のWebサイト上で必要事項を入力するだけ!
ここからは、具体的なステップについて順を追って説明していきます。
移管手続きの流れ
ステップ1:株式移管依頼
楽天証券にログイン後、「マイメニュー」から「移管・買取請求」をクリック。
ステップ2:商品の選択
商品選択画面で「日本株式」(楽天証券から他社へ)の「申込」をクリック。
ステップ3:銘柄の選択
対象となる銘柄が表示されるため、チェックボックスにチェックを入れて「次へ」をクリック。
ステップ4:移管・送付先の確認
移管先証券会社の情報を入力します。
必要な情報は次の通りです。
- 証券会社名(SBI証券)
- 部支店名
- 部支店コード
- 部支店の所在地
- 口座番号
- 移管先機構加入者コード(SBI証券:1125660)
- 移管先加入者口座コード(SBI証券の機構加入者コード「1125660」から始まる21桁の番号)
これらの情報は移管先証券会社のWebサイトから確認することができます。
SBI証券なら「口座管理」→「お客様情報 設定・変更」へ進むと、「お客様基本情報」として必要な情報がすべて確認できます。
ステップ5:入力内容の確認
移管先情報の入力が終われば、最後に入力内容の確認になります。
取引暗証番号を入力して、「株式移管」をクリックすれば手続き完了です!
あとは、移管先の口座に株式/ETFが反映されるまで待つことになります。
私の場合、楽天証券で移管手続きをしてから約1週間程度でSBI証券への移管が完了しました。
余裕をもって手続きを行うようにしましょう。
いかがでしたか?
難しい書類にいろいろサインするような手続きを想像していましたが、思ったより簡単です。
実際に移管手続きをやってみた感想としては、「想像の5倍くらい簡単!」
まとめ
今回は、楽天証券からSBI証券に国内株式/ETFを移管する方法について解説しました。
- 金融資産を移管する場合、移管先の口座開設手続きを済ませておくこと。
- 特定口座に預けている場合は移管先の特定口座に、一般口座に預けている場合は移管先の一般口座に移管することになる。移管先の口座開設を行う際には注意。
- 移管手続きは全て楽天証券のWebサイト上で完結するので非常に簡単。
金融資産を他の証券会社に移管することはあまり無いですが、ポートフォリオを整理する上で必要になることもあります。
もし楽天証券から移管したい国内株式/ETFがあればぜひ参考にしてみて下さい!
実際に手続きを行う際にはさまざまなリスクを正しく認識したうえで、自分自身の判断と責任に基づいて行なうようにして下さい。手続きは自己責任でお願いします!