資産の分散先としてREITを組み入れたいけどどんなものがあるんだろ?
積立投資に向いているREITがあれば教えて欲しい!
こんな疑問に答えます。
- 候補となるREIT
- インデックスタイプのREIT投資信託をエリアごとに見て分かったこと
- 今後のREIT投資信託に期待
今回は資産の分散先として組み入れるREITの候補について解説します。
REITで見るべきポイント3点を踏まえて、実際に候補となりそうなREITを選んでみました。
この記事を書いている私は、
- サラリーマンとして働きながら資産運用を継続中
- 2015年から始めた株式投資信託はほぼ放置状態で利益70万円突破
- インフレに備えて資産の分散先としてREITを組み入れることを決意
そんな私がREITを購入する上で考えたことを中心に解説します。
これからREIT投資を始めようと考えている方の参考になれば幸いです。
なお、実際に投資を行う際にはさまざまなリスクを正しく認識したうえで、自分自身の判断と責任に基づいて行なうようにして下さい。投資は自己責任でお願いします!
候補となるREIT
インデックスタイプの投資信託から選ぶ
REITを購入する方法は3つあります。
- REITの個別銘柄を購入する
- REIT指数に連動する投資信託を購入する
- REIT指数に連動するETFを購入する
これからREIT投資を始めるなら、②「REIT指数に連動する投資信託を購入する」の中でもインデックスタイプがおすすめ。
理由はインデックスタイプの投資信託が「REITで見るべきポイント3点」を最も満たしているから。
REITで見るべきポイント3点って?
具体的には次の通りです。
- 指数に連動する
- 運用コストが低い
- 自動で分配金を再投資してくれる
この3つに関しては説明が長くなってしまうので、以下の記事で具体的に解説しています。詳細を知りたい方はぜひ併せて読んでみて下さい。
上の3つのポイントを最も満たすものがインデックスタイプの投資信託です。
「①指数に連動」「②コストが低い」ならETFでも良いんじゃないの?
確かにETFは投資信託に比べて一般的に信託報酬が低いです。
ただしETFは分配金を再投資する場合に、手動で行う手間がかかってしまいます。
また1~10口単位で売買できますが最低でも数万円の資金が必要。1回の分配金をそのまま再投資することが難しいです。
もし再投資しないなら、①②を満たすETFはぜひ候補に入れるべきですね!
REITの購入を検討するにあたっては、インデックスタイプの投資信託がおすすめです。
さらに投資信託であれば「ドルコスト平均法」を使って積立投資をすれば、購入するタイミングにわざわざ頭を悩ませることもありません。
投資対象とする地域(エリア)について
世界のREIT市場を見てみると、上場時価総額はアメリカが群を抜いてます。
アメリカは外せないとして、それ以外の国をどのように組み入れるかが考えどころですね。
資産の分散という観点では、できれば「日本」「アメリカ」「それ以外」で分けたいところ。
資産の分散については別の記事で纏めています。気になる方はこちらも参考にして下さい。
エリアごとにどんなREIT投資信託があるのか詳しく見てみます。
インデックスタイプのREIT投資信託をエリアごとに見て分かったこと
候補となるREIT投資信託をエリアごとに見てみました。
なお、投資信託の検索は楽天証券の検索機能「投信スーパーサーチ」を使っています。
検索条件は次の通り。
- 取引種別:積立・NISA
- インデックス区分:インデックスのみ
- 資産タイプ:不動産投信
上の検索条件でエリア(投資対象地域)ごとに見た結論としては、低コストで選ぶなら「日本」「アメリカ含む先進国」が良さそうです。
理由は、候補数が多いエリアは運用コストが低いREIT投資信託が多いから。
上の検索条件にヒットするREIT投資信託をエリアごとに候補数と運用コスト(信託報酬)でみると次の通りでした。
「日本」「グローバル(日本除く)」はそれ以外に比べて候補数が多く運用コストが低いことが分かります。競合が多い方がコスト競争も激しいですね。
REIT投資信託を運用コストで選ぶなら対象エリアは「日本」「アメリカ含む先進国」が良さそうです。
なかでも「eMAXIS Slimシリーズ」はどのエリアも運用コストが最低水準でした。純資産総額で見てもファンドの規模はそれほど小さくないようです。
今後のREIT投資信託に期待
株式のように全世界に満遍なく投資するのは、REITの世界ではまだまだ難しそうです。
エリアごとにREIT投資信託を見た結果、日本・アメリカ以外に投資できる商品が少ない印象を受けました。
欧州に投資できるREIT投資信託は1つ、新興国は2つしか候補がありません。まだまだ数が少なく運用コストが高いため選択肢が無い状況です。
REITの特徴は何といっても賃貸収入。
安定した賃貸収入が期待できる先進国は市場が拡大しやすいですが、新興国は不安定な要素が多く市場が拡大するまで時間がかかりそうです。
また、先進国に投資できるREIT投資信託でも構成される国のうち7割以上をアメリカが占めています。
資産の分散として、REITも株式と同じように全世界に投資したいところ。
ですが現実はまだまだ難しいですね。今後の市場拡大に期待します!
まとめ
- REITで見るべき3つのポイント(「①指数に連動する」「②運用コストが低い」「③自動で分配金を再投資してくれる」)を満たすのは、インデックスタイプのREIT投資信託。
- 投資信託を「ドルコスト平均法」で毎月積立投資すれば、買い時に悩まなくて済む。
- エリアとしては「日本」「アメリカ含む先進国」が良さそう。
- 資産の分散としてREITも全世界に投資したいところだが、まだまだ選択肢が少ない。
今回はREITで見るべきポイント3点を踏まえて、資産の分散先として組み入れるREITの候補について解説しました。
「日本」「アメリカ含む先進国」エリアの投資信託は運用コストが低いので候補として検討する価値がありそうです。
これからREIT投資を始めようと考えている方の参考になれば幸いです。
実際に投資を行う際にはさまざまなリスクを正しく認識したうえで、自分自身の判断と責任に基づいて行なうようにして下さい。投資は自己責任でお願いします!